本年4月1日に施行された「高年齢者雇用安定法の改正」について、厚生労働省では6月1日現在の雇用状況についての集計結果を公表しています。
集計結果の主なポイント
1 高年齢者雇用確保措置の実施状況
高年齢者雇用確保措置を「実施済み」の企業の割合は92.3%
中小企業は91.9% 大企業は95.6%2 希望者全員が65歳以上まで働ける企業は大幅増加
(1)希望者全員が65歳以上まで働ける企業は95,081社(対前年差26,534社増加)、割合は66.5%
中小企業では87,828社(同22,841社増加)、68.5%
大企業では7,253社(同3,693社増加)、48.9%
制度改正により大幅に増加、特に大企業は倍増
(2)70歳以上まで働ける企業は25,993社(同318社増加)割合は18.2%
中小企業では24,365社(同313社増加)、19.0%
大企業では1,628社(同5社増加)、11.0%3 定年到達者に占める継続雇用者の割合
過去1年間の60歳定年企業における定年到達者(366,755人)のうち
継続雇用された人は280,482人(76.5%)
継続雇用を希望しない定年退職者は81,842人(22.3%)
継続雇用を希望したが継続雇用されなかった人は4,431人(1.2%)※ 今回の集計における定年到達者については、平成24 年6月1日~平成25 年3月31 日の10か月間は改正前の旧制度下の状況、平成25 年4月1日~平成25 年5月31 日までの2か月間は改正後の状況となっている。
<集計対象>
全国の常時雇用する労働者が31 人以上の企業143,070 社
中小企業(31~300 人規模):128,244 社
(うち31~50 人規模:48,545 社、51~300 人規模:79,699 社)
大企業 (301 人以上規模): 1 4,826 社